【上山城】

1535年に小簗川貞範によって築城された平山城。その後伊達氏と最上氏による戦乱の攻防や城替え令によって
城主を務める氏族がめまぐるしく変わるが、江戸時代末期まで存続した。本丸を囲んで一段低く周囲に二の丸が
あり、外濠が取り巻いていた。藤井氏時代は天守はなく、二の丸に居館が設けられていた。
歴代藩主は能見松平家2代(4万石)、蒲生家1代(4万石)、土岐家2代(2.5万石、後3.5万石)、金森
家1代(3.87万石)と目まぐるしく藩主が入れ替わった後、藤井松平家が封じられた。その後明治維新まで
藤井氏が当地を治め、10代(3万石)信安の代まで居城として用いた。しかし、明治時代に入ると廃城令の影響で
1873年より取り壊されたり、払い下げられたりして廃城となった。
現在城跡は月岡公園および月岡神社境内となり、二の丸跡に三層の模擬天守閣が建つ。